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No.1091 ≪AIの時代は「人間中心の経営」をすべし≫-2019.12.4

No.1091 ≪AIの時代は「人間中心の経営」をすべし≫-2019.12.4 目加田博史

 

今日(2019年12月4日)の日経新聞のP7「Opinion」をめくると、記事が山のように飛び出して見えました。このような場合、「この記事は大事なのでよく味わって読め」というサインです。
要約すると次のように大意です。
1.今の世界の局面は第一次世界大戦前に並ぶ難局で、歴史は繰り返さないがしばしば韻を踏むという格言の如く歴史を振り返る必要がある。
2.覇権国イギリスは1880年に世界の工業生産の23%を担っていたが、1913年には14%に低下した。一方ドイツのそれは9%から15%に上昇した。現状維持を望むイギリスと好戦的で急成長するドイツとのバランスの変化が覇権を争う避けられない戦争に突き進んだ。
3.第一次世界大戦後は戦前の秩序を取り戻そうとする国同士のせめぎ合いの中、アメリカで世界恐慌が発生し、世界はシュリンクし、内向きになった国同士が対立し破滅的な第二次世界大戦となった。
4.第二次世界大戦後は、民主主義と共産主義のイデオロギーによる東西対立の冷戦に突入した。共産主義以上の経済的成果を勝ち取った民主主義陣営が勝利し冷戦は終了した。
5.そして今、冷戦に勝利した西側陣営の米英の政治は制度疲労で崩壊寸前だが、東側陣営は覇権国を志向する中国を筆頭に勢いを増し、GDP比率ではアメリカを抜く可能性すら秘めている。
6.「経済的に成功した勢力が世界の覇権を握る」という歴史の真理。覇権を取り戻そうとする勢力とのせめぎ合いが避けがたい破滅的対立を生む。これを回避するために人類の英知を結集して、全員が得をする「ポジティブサム」社会を実現しなければならないと締めくくっています。

の記事をどのように分析し、評価し、判断するか。戦争にまで発展するのか、はたまた進化した社会が到来する前触れとなるのか。それによって経営は社会の子ですので、取り巻く環境に適応しなければなりません。
最近は、ビッグデータをAIに学習させて、分析することは当たり前になりました。なんでもクールに正しい答えを導き出す全知全能の神のように評価されているように思います。
投資の世界ではAIによる自動投資が普及していて、その運用規模は最大手のゴールドマン・サックスだけでも約20兆円規模だとか。では、AIは与えられたデータを勝手に学習しながら成長し、高度な判断を下せるようになるのかと言えばそうではなくて、どのデータをどのように分析し、結果をどのように解釈するかを指南する人がいて初めて役に立つと言います。AIが何でも分析し、判断するにはまだ時間がかかりそうです。というより、それはないかもしれません。
でごった返す場所で、特定の「人」を見つけ出すAIによる画像認識は既に実用化され一般化していますが、財務分析や気象データ、購買データ等のビッグデータとトップの記者会見での表情や発言を組み合わせて分析し判断するには、AIに考え方を教える指南役がいて初めて意味を持つようになるのです。人間である指南役がミスをしないとも限りません。
冒頭の記事の将来をAIはどのような判断をくだすのでしょうか? とても興味深いものがあります。
100年前と現代では、国境を越えて全人類が相互につながるネット社会であり、脳細胞のシナプスの如く密接不可分なグローバル社会であるという点で決定的な違いがあります。人やモノのように物理的な統制はできても、情報や金融といったデータは統制不能です。森羅万象を分析し将来を予測することは論理的には可能でもその結果を受け入れることの是非はまた別です。

AIはいずれ人間の脳細胞と非接触状態で情報交換し、脳細胞の活性度を飛躍的に向上させる道具になると思います。人間の脳細胞は最高に有効活用しても13%未満の稼働効率だといわれています。この稼働効率が倍になれば、もっとすごいことができるようになります。既に脳で思ったことをテレパシーの如くディスプレイに文字表示したり、体に指令を出したりする技術は確立されています。「決断」さえ本人がした決断なのか、分身であるAIがした決断なのかわからないほどの精度になるのは時間の問題です。AI遺伝子分析で相性診断して離婚や結婚を決める時代ですので、今までできなかったことができる世の中になることは間違いありません。

このような高度な分析力と瞬時に下す判断力を兼ね備えたAI社会が普及すると、人間本来のあり方が問われます。鏡の法則では潜在意識という万能機械を使って、良い事を思えば現実世界によいことが実現し、悪いことを思えば悪いことが実現します。そう遠くない未来に到来するAI社会では、まったく同じことが実現します。
AI時代こそ、「人間中心の経営」を行わねばなりません。ご縁があって出会った仲間を受容し、その良い所を活かし、よい考え、よい行い、良い人間関係を会社の中で醸成してゆくことです。
人類の歴史において今ほど人間学を学ばねばならない時はないと思いますが、考えすぎでしょうか。

 

 
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