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No.986 ≪時には悠久のロマンに浸る≫-2017.10.19

No.986 ≪時には悠久のロマンに浸る≫-2017.10.19 目加田博史

 

毎年10月に、「古事記」に描かれている神話の址を追って、事業承継を成し遂げた経営者ご夫妻や関係者の方々と、その現場に立ち、国の成り立ちや事業継承のあり方を体感する旅「まほろば研究会」をしています。歴史は支配者の手によって都合よく修正されるものですが、中には、「事実」を今に伝えていることも多々あります。その代表的なものが遺跡と神社に奉納される御神楽です。記録に残るものは徹底的に破壊されますが、人々の心や記憶に残っているものまで支配者といえども消却することはできません。遺跡は支配者の目から遠ざけ、後世の発見を待つため永い眠りについていることでしょう。
私たちの旅は、神話の故郷、その人物が祀られている神社、磐座、遺跡を訪ね、その地で一番重要と思われる神社で正式参拝や御神楽をいただきます。その後、神職の案内で、由緒や成り立ちの説明をうけます。少しでも、神話の世界、悠久の世界を体感するために。

今年は、神武東征の終着点、奈良を旅しました。古事記によれば、和歌山の熊野から吉野を経て畝傍山の麓、橿原の宮に至るのですが、旅程上のこともあり、奈良市・東大寺と春日大社、桜井市・大神神社、天理市・石上神宮、橿原市・橿原神宮を参拝し、悠久のロマンを体感しました。

古事記中巻の神武東征には、第二の国譲りともいえるエピソードが描かれています。国譲りと言えば出雲が有名ですが、日本建国に当たって、もう一つの国譲りがあったのです。奈良を支配していた豪族トミビコの娘婿になったニギハヤヒノミコトによる国譲りです。

ここからは私の想像の世界であることをご了解いただきたいと思います。ニギハヤヒとはだれか。アマテラスとスサノオの誓約でできた長男オシホミミと、天上界の創造神と言われるタカミムスビの娘アキツシヒメが結ばれて、アメノホアカリとニニギが生まれます。ニニギノミコトは高千穂峡に天孫降臨したことで有名ですが、アメノホアカリは出自もその後の行方もはっきりしませんし、兄か弟なのかもはっきりしませんが、おそらく長男ではないかと思います。古事記では、長男より末子に近い子供が継承することが多いので、アメノホアカリも同じでしょう。後に、ニギハヤヒという名になって、神武東征の時に登場します。

さて、古事記に戻りまして、ニギハヤヒが神武天皇(当時のカムヤマトイワレヒコ)のもとにはせ参じ、「天津神(アマツカミ)の御子(ニニギのこと)が、天降ったと聞きましたので、私もアマテラスの命により、十種の宝物をもって、天磐船(アメノイワフネ)に乗り、河内国に天降って来ました。その後大和に移り、トミビコを治めております」と言い、天津神(アマツカミ)の印である宝物をカムヤマトイワレビコに献上しました。
ニギハヤヒは、トミビコ(=ナガスネヒコ)の妹の登美夜毘売(トミヤビメ)と結婚することで、大和国を治めていました。生まれた子がウマシマジです。ウマシマジは物部連(モノノベノムラジ)・穂積臣(ホズミノオミ)・婇臣(ウネノオミ)の祖先にあたります。
カムヤマトイワレビコが東征してきたので、ニギハヤヒに忠誠を誓っているトミビコは、カムヤマトイワレビコを侵略者とみなし、攻撃します。ニギハヤヒは「カムヤマトイワレヒコは、同じ天津神(アマツカミ)で侵略者ではない」とトミビコを説得しますが、納得しないので、トミビコを切り殺して、カムヤマトイワレビコに忠誠を誓い、第二の国譲りが完成するのです。

ここから、また、私の想像の世界です。奈良・大和を治めていたトミビコとは、ナガスネヒコのことです。ナガスネヒコと言えば、神武東征で、長男イツセと末っ子のカムヤマトイワレヒコが日向を出て、瀬戸内海を大阪まで来た時に、攻撃してきた豪族です。その戦の時に、イツセが手傷を負い、これがもとで、和歌山に南下中に亡くなってしまいます。カムヤマトイワレヒコにすれば、大事な兄を殺したナガスネヒコ(=トミビコ)を許せません。そのトミビコ(=ナガスネヒコ)を治めていたのがニギハヤヒだったわけです。

神話の世界とはいえ、日本建国が、侵略によって成し遂げられたのではなく、「大義」のもとに、各地の豪族の話し合いや自主的な国譲りで成し遂げられたという古事記のストーリー展開は、当時の国内事情や国際情勢が大きく影響をしていたのではないかと思います。

国づくりも、会社づくりも、避けては通れない様々な課題があり、その課題に対して、後世の尊敬を得られる最善の対策や流れを意識して、作らねばならないと思います。古事記は、1000年以上後の後世に耐えうる行動とは何かを考える上で、とても参考になるのではないかと思い、旅を続けています。来年は、今回できなかった熊野から吉野、そして伊勢へと旅します。参加者の平均年齢が団塊の世代ですので、ゆっくりと、無理のない旅程で、熊野古道をバスで移動しようと思っております。
激務から離れ、時には、悠久のロマンに浸り、英気を養うのも良いのではないですか?

 
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